アート×旅のブログ

都内の美大に通うが実技試験を受けずに入るイレギュラー美大生。絵なんか一回も描いたことないけどアートは好き。タイトルは旅とアートだけど割と中身は自由に書きますヨ。最近は制作日記的な要素も含みます

週末ヒッチハイク『新潟-1/2編』


週末ヒッチハイク2回目の目的地は新潟に決定した。

なぜここに決めたのかというと理由は単純。

日本海がみたい】

ただそれだけだった。

 

出発前、彼女(友達)と名古屋の時はとてもいいご縁があったから次はどんな出会いがあるかね〜?

などと話していた。

 

今回のルートセッターも自分、おれきが担当させていただいた。

ルートは単純、関越自動車道にのってひたすら上を目指す。

そして彼女はというと「今回も全力で隣で息してるね!」とのこと。がんばれw

でも正直、関越自動車道を使ったことは一度もなくちゃんと目的地につけるかは少し心配の種だった。

 

出発地点は、埼玉県入間市駅から歩いて20分ほどにある狭山PAからスタート。

言い忘れていたが彼女は人生をかけてスタンプラリーをしているらしく、スタンプがあると必ず自分の持っている手帳に押すマイルールがあるらしい。彼女の手帳を見るといろんなところのスタンプが押してあった。ここまで集めてあるとなんかかっこよく見えるぞ。この手帳。すげぇ....

PA、 SAにもスタンプは置いてあるので立ち寄ったら必ずスタンプを探して押すのが恒例となっている。もちろん狭山PAでも押した。

 

やること全て済まし、10時にヒッチハイク開始。今回は最初から1泊2日と決めていたから割とのんびりスタートだ。

最初の目的地は高坂SAと書いた。

 

開始後15分ほどで一台の車が止まった。

年配のご夫婦が乗っていて、乗せてくれた。

ご夫婦は新潟の方まで用事があるらしかったが途中寄るところがあるというので上里SAまで乗せていただけることになった。

恒例の自己紹介をして、いろいろ話していくと。

おじいさんの方が昔アメリカでヒッチハイクをした経験があるそうで、とても助かったから今回乗せてくれたそうだった。 感謝です。

昔の日本の話を聞かせてくれて楽しい時間を過ごせた。

そうしていると上里SAについた。降りる際に、HighwayWalkerをもらった。

紙地図で全体が一度に見れて便利な代物だった。ありがたい。

 

ここで少しお腹が減ったのでパンを買って食べ早速次の車を捕まえるべく道路脇まで行った。

次の目的地には赤城高原SAと書いた。

ここで一つ思ったことがあった。SAなのに圧倒的に東名高速のSAに止まってる車が少ない。数で勝負のヒッチハイクなのだが圧倒的に分母数が少ないことが不安をすこし煽った。 と、不安になろうがなんだろうが彼女はポジティブでなんとかなるでしょ!

みたいなオーラだったので特にそれ以上きにすることもせずひたすら通りすがる車にアピールした。

 

20分ほど待ってようやく一台の車が止まってくれた。

中にはご夫婦が乗っていた。

自己紹介を終えたあと少し会話してあとはほとんど話さなかった。

赤城高原SAに着いたとき

「ここのSAは眺めがいいから良かったら見ていってね!」

と言われたので見にいくことにした。

 

 

建物の奥に公園があり、そこから見える景色はとても良かった。

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ね。まっピンクでしょ

 

次なる目的地には塩沢石打SAに決定しヒッチハイクを開始。

やはり圧倒的に車の数が少なくなかなか止まってくれない。。30分以上待っただろうか。

一台の車が止まってくれた。

若いご夫婦の車だった。

ありがたく乗せていただいて、まずは自己紹介コーナー。

一通り話し終えるとそれ以上は特にこれと行った会話もしなかった。自分も新しく通る道の景色を見るのが楽しくて窓の外ばかり見ていた。

ふと彼女をみると、静かに寝ていた。まだお昼過ぎなのに。

たしかに乗った車の中では一番静かで乗り心地が良かったというのと、

実は出発の前日は夜遅くまで電話で喋って起きていたので眠くなるのも仕方ないw

たしかに自分もちょっとは眠かったが流石に二人同時には寝られない。また外の景色を見ることにした。

 

このご夫婦は越後川口SAまで自分たちを乗せてくれた。

お礼を言って見送った。

 

このSAにも展望台がありそこにいくと街と山が見えた。すこし工事をしていてちょっと邪魔だったけどきっと何もなかったら最高の景色なんだろうなぁ。

 

景色を堪能して次の目的地を設定する。がしかし、このサービスエリア。SAなのにそもそも止まってる車が15台しかいない。

いままでの中で圧倒的に少ない。てか少なすぎる。

越後川口を過ぎると長岡JCTがあり新潟市方面にいく道と柏崎市にいく道の二手に分かれていた。

今回は田舎の方に行こうと思っていたので柏崎方面に行きたかった。

なのでスケッチブックには柏崎方面と書いた。

 

ヒッチハイクを開始して40分以上も待っても一向に捕まる気配がない。というかそもそも車が全然通らない。

休憩がてら撮影会が始まった。

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自分はこのまま待っても捕まらない気がしたので作戦変更することに決めたので一度、スマホで地図をチェック。

今いる地点から柏崎市にいく時、下道だと直線で行けるのだが高速を使うと少し遠回りなことに気がついた。

多分ここでまっても捕まらないと判断して下道で柏崎方面に向かって歩きながらヒッチハイクする作戦に変更!

 

裏口からしれっと出て下道をあるく。

さすが新潟。田んぼがあちこちにあるし、一つ一つの区画がでかい!そして後ろに広がる山!

自分は新潟の地形が好きだと確信した。

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歩きながら、久石譲のSummerや千と千尋など夏の曲やエモい曲を聴きながら歩いた。

何この時間。最高かよ。

一人じゃ味わえないこの感じ、同じ時を共有できる嬉しさ。感無量でございます。

写真の彼女は完全にヒッチハイカーw

 

田んぼを抜けて割と大きな道を歩きなが通る車に向かってヒッチハイク

すると一台の車が止まってくれた。

 

中にはアウトドアウェアを着たお兄さんが一人で乗っていた。

話をすると、お兄さんも昔ヒッチハイクをしていて友達にもヒッチハイクをしている人がいたから今回、自分たちを見て乗せてくれたそうだった。

お兄さんは新潟市方面にいく予定だったらしいがわざわざ自分たちの為に柏崎経由にしてくれた。

柏崎で何するのかと聞かれ

日本海を見に行きます!」といったはいいがどこで見るかまでは正直決まっていないかった。

そのとき彼女がインスタグラムで前日【#柏崎】で調べた時、青海川駅という存在を知ったようでその話をした。

どうやらその駅は日本で最も海に近い駅だそうでそこまで乗せていってあげるといってくれた。もちろん自分たちのテンションはガン上がり。大満足みかんである。

 

青海川駅には17時過ぎぐらいに着いた。日没までは2時間ないぐらいなので余裕を持って到着した。

そこからみる海はとても綺麗だった。たまたま、観光列車が止まっていた。中からお客さんもでてきて駅は少し賑わっていた。

そこで記念撮影を撮影してくれた。

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ここで乗せてくれたお兄さんとはお別れ。ありがとうございました!

自分たちは日没までここで過ごすことにした。

海岸に降りる道はないかと探していると、駅をでて左にずっと歩くと線路の下にトンネルがありそこをくぐって海岸に行けた。

海岸には昔使われていたであろう小屋があった。いまは手入れもされていないようでボロボロだったので少しばかりその場所で日没を待つことにした。

 

日本海の海は冷たくそこからふく風も冷たかった。海に沈む太陽を見るのは初めてだったので最高の景色だった。

太陽が地平線に近くにつれ空は赤くなる。ふとさっきのお兄さんが言ったことを思い出した。

「太陽が地平線に沈むのをみれることは割と珍しい。いつも地平線には雲があって見れないことが多い」

と言っていてその日も雲は割とある方だった。しかし太陽が沈む地平線には奇跡的に雲はかかっていなかった。

実はこれが自分、20歳最後の日。こんな贅沢な歳の終わり迎えたことありますか?

ないでしょうね〜〜^^   自然ってすげぇなって思った。

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綺麗すぎ。

 

 

沈んだ後電車で一つ隣の鯨波駅でおりて車に乗っている間に予約した民宿に向かった。

さすが田舎、21時でもう真っ暗。スマホで地面を照らしながらあるいた。

ふと上を見るととても綺麗な星がたくさん見れた。

なんだこの贅沢なダブルパンチ。

 

30分以上歩いて民宿につくと誰もいない。

「すいませーーん」

「・・・・・・・」返事がない

サイトに書いてある電話番号に電話してみるとおじさんがでた。

「あの今日予約したおれきなんですが。。」

「あ、え、今日予約された! あ、すいません。今から行くので20分ほどお待ちいただけますか!?」

と言われた。

サイトにはチェックインは23時までと書いてあったが、きっと普通の土日だしお客さんも来ないだろうとおもって家に帰ってしまっていたんだろう。申し訳ない。 

予約した時間もちょっと遅めだったから気がつかなかったんだろうなぁ。

 

中の食堂らしき場所でテレビを付けて見ながら20分。

おじさんがきた。

 

「あぁ、お待たせしてすいません!」

そう言ってすぐに部屋に案内してくれた。

部屋は和式で畳だった。トイレ、洗面所は共同スペースにあり部屋にはエアコンとテーブル、テレビと布団があった。

3人ぐらいで泊まってちょうどいいスペースだったので二人には十分な広さだった。

 

おじさんにチェックアウトの時間を聞いたら

「10時だけど、どうぞあまり気にせずゆっくりしていってください」

と言ってくれた。きっと人がいないからいいのだろう。

ありがとうございますと言って、自分たちは荷物をおろし畳に横になった。

ご飯を食べに行かねば。

おじさんが部屋から出て行くときにお店の場所をおしえてくれたがどうやら自分たちが車で着たと勘違いしたのか歩くには遠い場所を教えてくれた。

まぁ車でここまで来たのは間違いじゃないんだけどねぇ。とほほ

 

とりあえず歩いて向かってみようとなり地図を頼りに真っ暗な道を歩く。

空気は綺麗で風は涼しい。

星は綺麗。最高の夜だ。

 

最初は意気込んで教えてくれた店に行こうとしたがもうお腹が減って我慢できないのでそのお店よりもちかいセブンイレブンに行くことにした。

セブンイレブンのおにぎりは東京よりおいしいかな?なんていって二人でいくつか買ってみた。

彼女は自分の誕生日のためにケーキも買ってくれていた。モンブランとショートケーキ

 

買い物を終えて外でおにぎりを食べる。

「ん?なんかやっぱ美味しいかも?いや、んー普通?え、でも。んーー。」

「なんか美味しい気がするような気がしないでもなくはないかも、、?」

結局自分たちの下では判別不能だった。ははは

 

帰りみち海岸によって星を見てみる。

真っ暗な夜の空にたくさんの星が見えた。北斗七星が綺麗にみえたなぁ。

次は三脚をもってきて星も撮ろう。

 

宿に着くともうクタクタ。

一階にお風呂があり、一般家庭の風呂のような感じで自分でお湯を張った。

お風呂が湧いて順番にはいる。

お風呂から出て部屋に戻るとすぐに睡魔が襲ってきた。が、20歳が終わるまでは起きていた。

誕生日と同時にどっから出したのか、彼女がクラッカーを鳴らした。

正直撃たれたかと思ったし睡魔はどっか行ったw

彼女は誕生日を誰よりも早く祝ってくれた。 

オイオイ、20最終日こんなに幸せでいいのか。まじそろそろエンディングのスタッフロール流れてきそう。

 

そんなこんなでケーキを食べる間もなくまたすぐに睡魔が襲ってきて寝た。

 

 

この記事を書きながら電話しているのだが、ずっと彼女は一人で楽しそうに喋っている。なんてやつだ一人で楽しそうにずっと喋ることができるなんてw